暮らしの中のロボット 家庭の助け手から産業用の機械まで

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機械が人の代わりに働くという話は、長い間、物語の中の出来事として語られてきました。ところが今では、家の中にも工場の中にも、そうした機械が当たり前のように入り込んでいます。人の姿をしたものは多くありませんが、決められた仕事を黙々とこなす機械という意味では、私たちはすでにその恩恵を受けています。ここでは、身近なところから産業の現場まで、どのような機械がどう働いているのかを順に見ていきます。

家庭に入ってきた機械

家庭で最もよく見かけるのは、床を掃除する円盤型の機械でしょう。初期のものは壁にぶつかっては向きを変えるだけの単純な動きでしたが、今は部屋の形をあらかじめ測り、地図として記憶したうえで、無駄のない道筋を選んで動きます。周囲に向けて光や電波を出し、跳ね返ってくるまでの時間から距離を割り出す仕組みが使われています。段差や充電台の場所も覚えるため、留守の間に掃除を終え、自分で充電に戻るところまで任せられます。

台所や洗面所にも、同じ考え方の機械が広がりつつあります。食材を入れておくと火加減と時間を管理して調理を進めるもの、洗濯物をたたむ装置、窓を伝いながら汚れを落とすものなど、用途を一つに絞った製品が次々と生まれています。介護の現場では、立ち上がりを支える機械や、話し相手になりながら薬の時間を知らせる小型の機械も使われ始めました。人手が足りない場所ほど、こうした道具の値打ちは大きくなります。そして、これらが担ってくれる分だけ人の時間は空きます。洗濯機が回っている間に本を読む、掃除を任せている間にPlayBazeのような場所で息を抜く、といった具合に、家事に取られていた時間を別のことへ回せるのは大きな利点です。

工場を支える腕の形をした機械

一方、工場では半世紀近く前から腕の形をした機械が働いてきました。同じ動きを何万回繰り返しても寸分の狂いがなく、休憩も必要としないため、自動車や電子機器の生産を支えてきた立役者です。以前は安全のために柵で囲い、人と作業場所を分けるのが常識でしたが、近年は人のすぐ隣で動ける型が普及しました。力の加わり方を細かく感じ取り、人に触れると即座に止まるため、狭い作業台を分け合って働けるのです。

これらの機械に共通しているのは、周囲の様子をとらえる部分、どう動くかを決める部分、そして実際に力を出す部分の三つで成り立っている点です。目にあたる部分には、光や電波を使って距離を測る装置や、色と形を見分ける装置が使われます。判断する部分は、以前なら人が手順を一つずつ書き込んでいましたが、今は大量の事例から学び取った仕組みが使われることも増えました。そのおかげで、想定していなかった場面にもある程度は対応できるようになっています。

人の形をした機械についても触れておきましょう。二本の足で歩き、階段を上り、荷物を持ち上げる姿を映像で見た方も多いはずです。人と同じ形にすれば、人のために作られた建物や道具をそのまま使えるという利点があります。ただ、値段と消費する電気の量、そして転んだときの危険を考えると、家庭に入るのはまだ先の話でしょう。

工場の外へ広がる働き場所

働く場所は工場の外にも広がっています。倉庫では棚ごと荷物を運ぶ台車が走り回り、注文された品物を人のところまで届けます。農地では、苗の様子を見ながら必要な場所にだけ薬をまく機械や、実り具合を見分けて収穫する機械の試験が進んでいます。建設現場では、測量した図面どおりに土を掘る重機が動き始めました。いずれも、重い労働や危険をともなう仕事を肩代わりする方向で発展しています。

もちろん課題も残っています。値段の高さ、故障したときの対応、そして仕事の内容が変わっていくことへの不安です。ただ、これまでの道具の歴史を振り返れば、機械が増えた分だけ人の仕事がなくなったわけではなく、点検したり指示を出したりする側の役割が新しく生まれてきました。技術の進み具合は、身構えずに眺めてみると案外面白いものです。身の回りの機械がどこまで賢くなったかをときどき振り返ってみると、変化の速さを実感できるはずです。大切なのは、任せられる仕事は任せ、人にしかできないことに時間を使う姿勢でしょう。

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