【考察】アポトキシン4869の解毒剤は本当は完成していた!?灰原がコナンに嘘をついた理由とは!?

 

APTX4869(アポトキシン4869)

コナン(新一)や灰原哀(宮野志保)がこれを飲んで幼児化してしまった薬。

 

作中では灰原の手によりアポトキシン4869の解毒剤が作られ、

コナンがそれを使い新一の姿に戻ってはまた幼児化してしまったりと、

現時点では一時的に元の姿に戻れる「試作品」の段階である。

 

しかし!

物語を考察していくと、

「実はアポトキシン4869はすでに完成しているのでは?」

という疑惑が浮上する。

 

それが分かるシーンを順番に説明していきたいと思います。

 

灰原はアポトキシン4869の薬のデータをすでに持っている!

灰原は組織の一員であるピスコのパソコンからアポトキシン4869の薬のデータをMOにコピーした。(24巻)

そのMOを着ていたツナギに入れて監禁場所から脱出する灰原。

 

脱出のさなか、パイカル酒の力で一時的に元に戻った体が再び幼児化してしまい、コナンのジャンパーを着させてもらい何とか脱出に成功。

残されたツナギに入れたままのMOは燃えてしまったと言う灰原。

これで薬のデータは確認できず、元の姿に戻るための解毒剤は作れなくなってしまった。

しかし・・・

 

 

↑明らかに酒蔵で手に入れたと思われる汚れたMOを持っている描写がある。(26巻)

(と、見せかけて何か別のデータが入ったMOかもしれないが・・・)

 

この時の灰原の行動は・・・

蘭を避けている描写に見えるが、

「朝まで地下室でやる事がある」と言ってパソコンで作業している。

 

この時、薬のデータが入ったMOとパイカルの成分を参考にしてアポトキシン4869の解毒剤を作ったと思われる。

 

 

 

あくまで試作品ということで、飲んだら「死ぬかもしれない」という究極の選択。

これを受け入れたコナンの覚悟は相当なものだと思う。

 

灰原がコナンに渡した薬は本当に「試作品」だったのか?

ここで気になるのが灰原はコナンに「試作品」だと言ってアポトキシン4869の解毒剤を渡しているが、

そうなると不可解な点がいくつか出てくる。

 

灰原は解毒剤の持続時間を知っていた

 

「24分オーバー、これくらいは許容範囲ね・・・」

と、灰原はコナンに変装した姿で新一の前に登場し、

薬の効果が持続する時間をしっかり把握している。

 

 

しかしその後、コナンにはこう説明している。

 

新一からコナンに戻ってしまう「薬の持続時間」を把握していながら、

 

コナンには

「偶然私がそばにいたから事無きを得たけど・・・」

とか、

(明らかに薬の効果が切れる時間を分かって新一を迎えに行っているのに)

 

 

「いつ幼児化するか分からない不完全な薬」

・・・とか、

(これくらいは許容範囲・・・というセリフから大体の戻る時間は把握出来ているのに)

 

 

「パイカルの成分だけじゃ完成品は無理ってわけか・・・」

「せめて薬のデータがないとね・・・」

とも言っている。

(酒蔵から脱出した際に薬のデータを移したMOを手に入れているのに)

 

 

断言はできないが、

これらを考察すると、

 

灰原はアポトキシン4869の解毒剤

=元の体に戻れる薬の「完成品」が作れる

 

のではないか?

という疑惑が浮上する。

 

 

 

なぜ灰原はコナンに嘘をついているのか?

ではなぜ、灰原はコナンにアポトキシン4869の解毒剤が「完成」していることを教えないのか?

 

コナンのことが好きだから?

理由のひとつは灰原がコナンのことを好きだから。

 

「あーくそ!こんな事ならさっさと蘭に言う事言っときゃよかったぜ・・・」

このコナンのセリフから、

新一の姿に戻り、蘭にもう少しのところで告白できなかったことを知った灰原は鼻歌を歌い、あからさまに喜んでいる。

 

もしも完全に元に戻れる解毒剤を完成させたとしたら、

新一と蘭が急接近してしまう。

そんな複雑な乙女心が新一の完全復活を邪魔しているとしたら・・・

 

そんなことで?と思うかもしれませんが、

そんなことを思わせる描写が含まれているのも事実だ。

 

でも本当にそうだとしたら、新一や蘭にとっては残酷な事実ですよね。

 

 

コナンを組織に深入りさせたくない

ふたつめはコナンを組織に深入りさせたくないから。

 

灰原は組織が計画している怖ろしいプロジェクトにコナンを関わらせたくないからという理由が考えられる。

灰原が知っている事実を全てコナンに話してしまったら、

彼は自ら確信に近づき、その身を危険にさらすだろう。

そしてプロジェクトの内容を知ってしまったコナンを、組織も放っておくことはないだろう。

 

もちろん、博士や少年探偵団など、コナンのまわりの者たちまですべて・・・

 

本当ならば自分が知っている組織の秘密を全て暴露し、

コナンの推理力と行動力で組織に打ち勝ってくれることを望みたいところだが、

灰原は組織の力を知っているため、それが無理だと分かっている。

だから何も語らない。

 

(42巻)

もしくはこれ以上知ってしまうと、たとえ生き延びたとしても、

今までの平和な人生は歩めないような恐ろしい真実が待っているのか・・・

 

と言うわけで、まだまだAPTX4869については謎だらけなので

憶測ではありますが、名探偵コナンの作中から考察できる

「試作品」ではなく「完成品」が出来ていたのでは!?という疑惑を検証してみました。

 

名探偵コナン 26巻

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