名探偵コナンコミックス93巻にて、
蘭の母親、妃英理が捕まってしまうハラハラの展開!
別居中で何かと喧嘩の絶えない小五郎も
英理のピンチになるとかっこいい旦那に大変身!
いざという時に守ってくれる夫・・・
英理さん、大切に思われていますね。
そんな蘭や小五郎の身近な存在が拉致されるという、
とても緊迫した雰囲気のハラハラする展開が
見ごたえたっぷりだったこの回。
それとは別に、
ちょっと気になった細かい点もありました。
(ネタバレあり)
妃弁護士SOS!妃英理誘拐事件
シャッターが開かない件
廃ビルに拉致された妃英理。
犯人の1人をノックアウトし、
脱出をこころみるが、
シャッターは重くて開かない、
窓は針金が入っていて割れない、
この廃ビルのどこかに隠れるしかない・・・
という展開でしたが、
まずここで疑問。
窓は割れないとして、
シャッターは開けられるだろ?
内側からだし、鍵もが掛かっているという描写はないし。
でも確かに、シャッターって頻繁に開け閉めすることはあんまりないし、
構造がよく分からない。
たまに閉めるとほんとに開けられない時ありますもんね。
こういう焦っているときほどうまくいかないんだよな・・・
メッセージアプリの使い方・・・
今回の見どころのひとつは
メッセージアプリ(LINEみたいなもの)で、
犯人が成りすましを行い、
妃絵里が増殖しまくったところ!
捕まった妃英理は犯人のスマホを奪って何とか逃げ隠れ、
その犯人のスマホで、覚えていた蘭のケータイIDに助けのメッセージを送る。
コナンたちは秘書の栗山さんがふざけて送ってきたのではと、グループチャット(グループLINEみたいなもん)に追加した。
そのため複数の妃英理がメッセージを送ってきてどれが本物か分からない・・!
という奇妙な展開を作りたかったのは分かるけど、
そもそも犯人が奪って持っている妃英理のスマホは
グループに2人とも入ってるからどっちが本物か分からないだけで、
妃英理がもういちど蘭に個別で友達申請を送れば
蘭も次はグループにせずに、個別に登録して本物の妃英理とだけメッセージでやりとりできるんじゃないのか?
そうすればこんなややこしい展開にならずに済んだのでは?
もしも2回目に届いた友達申請が犯人だったら・・・とかって可能性もあるけど、
そこは蘭と親子である妃英理との、2人しか知らない会話で本人か確かめることができるはず。
グループのメッセージのやり取りでも、妃英理が蘭や小五郎にしか分からないメッセージを入れながら会話すれば、
どっちが本物か分かると思うし・・・
例えば
「ゴロちゃん(妃英理の飼い猫)みたいな色の廃墟ビルに捕まっている、シャッターの色は・・・」
とかさ・・・
あとから犯人が、
「違ったわ、よく見たらゴロちゃんの色じゃなかったわ」
とか、かく乱して間違った情報を流してきても、
「そういえばこの間のゾンビの話、あれをヒントにして、ある場所に隠れているのよ、早く助けに来て、建物はゴロちゃんの色で間違いないわ」
とか、
またこちらしか知りえない内容でメッセージを加えて会話すれば、
最初に言った方が本物ってすぐ分かるし・・・
しかし、それはストーリーの中で小五郎と蘭も
「すぐにグループチャットをやめて、
個別に誕生日とか聞きゃいいだろ」
と正論を言ってました。
しかしそこでコナンが、
「英理おばさんもここがどこだか分からないって言ってるし・・・
だったらこのまま悪い奴らともチャットを続けて
ボロを出させた方がいいんじゃない?」
とさすがの機転を利かせて、このままチャット続行。
本物の妃英理が分かった理由は?
妃英理は弁護士、
弁護士が作る書類の読点は横書きだと
「、てん」ではなく
「,カンマ」
ということから、
カンマを使っているメッセージが本物の英理だと判断したコナン。
さすがコナンくん。
その「カンマ」の目印が犯人にバレてからは、
蘭と英理だけが知っている、
「ねずみ色は温かそう」
という言葉で本物の英理を見極めたシーンはよかった。
昔のシーンが活かされているの、なんかいいですよね。
妃英理がいる場所を特定した方法は?
探偵事務所の近くにある教会の鐘の音。
この音を電話越しに英理に聞かせ、
聞こえた時間から大体の居場所を割り出したコナン!
「音は、1秒間に約340m進む・・・」
「今日はほぼ無風・・・」
英理が電話で聞えたのが3秒後だったことから
探偵事務所から約1kmの場所にいると判断!
風も影響するのね。
なんかの時に使えそうだからメモっとこ。
その後もお寺の鐘の音を聞かせてさらに詳しく場所を特定したり、
さすがの知識と行動力のコナン!
頼りになります。
蘭の母親ということもあり、
コナンもいつもより気迫があって切羽詰まっている感じが伝わってきました。
英理を見つけたのにスルーした無能犯
そして英理の隠れているタンスの中を探し出す犯人!
あわや見つかる!!
という瞬間、
朝から何も食べていない英理のお腹が
「ぐうぅぅぅぅ~」と鳴る。
犯人「バーカ、そんな所に隠れられるわけねーだろ!
腹なんか鳴らしやがって」
「別の部屋に探しに行くぞ!」
英理「ふう・・・お腹空いてて助かった・・・」
このくだり、意味わかりません(笑)
普通だったら、
腹が鳴ったと容疑をかけられた太った犯人も、
「え?腹なってねーし。」
って言えば、
「え・・・?ってことは、ここに隠れてたのか!!」
って逆にバレる展開なのでは?
ていうか、
この画像、
完全に見えてるww
犯人の裏を突く隠れ方
タンスの引き出しの奥に隠れて
無能犯人からスルーしてもらえた妃英理。w
やっとお腹の鳴った人物が
妃英理だと気づいた犯人はさっきのタンスの部屋へ。
しかしすでに英理は逃げたあとだった・・・
と見せかけ、
机の下に隠れていた。
この、
今までここに隠れていたけど、
すでに別の場所に逃げた後だった・・・
と、犯人に思わせて、
実はまだこの部屋に隠れていた。
という裏をついた隠れ方。
これ、見てる読者からすると
おお~さすが妃英理!
となりましたが、
実際に自分がこれやったら
かなりのハイリスクで
心臓もたない。
お腹なったら終わる。w
妃英理の苦しい暗号メッセージ
「蟹は生茹でだけど、
お陰で2匹のメカジキが美味しそう
今夜は明るいから外で食べましょうか?」
これをコナンが解読して、
東都タワーとベルツリータワーが重なって見える
須単町のどこかに英理おばさんはいる!
と推理したわけだが、
わざわざそんな分かりにくいメッセージにする必要あったか?
とも思う。
普通に居場所を知らせたら、
英理の隠れている場所が犯人にバレて捕まってしまうのは分かるけど、
あまりにもヘンテコな内容で、
コナンがいなかったら全く分からないような
遠回しの暗号すぎる。
2匹のメカジキを英語でソードフィッシュと呼んで
↓
刀2本と言えば宮本武蔵、
↓
634(むさし)といえばベルツリータワーは634m、
↓
東都タワーとベルツリータワーが重なったところにいる!
ってそんな発想になる?w
ヘタしたらずっと解読できなくて、その間に手遅れに・・・
っていうパターンが可能性大だと思うが。
この暗号は緊急事態にはちょっと苦しいんではないかと。
毛利小五郎のギャップを堪能!
ついに妃英理が捕まっている廃ビルにたどり着いた小五郎たち!
建物の最上階の窓から助けを呼ぶ英理!
蘭はシャッターを空手でぶち破って突入。
犯人に怒りの鉄拳をくらわす。
ここ、なんか好きw
小五郎は間に合わないと判断し、
なんと建物の排水管をつたって最上階まで一気に登り、窓から英理を救出!
犯人も柔道の技でノックアウト!!
そして夫婦ならではのこのセリフ。
かっこいいっス、小五郎さん!
いつものペッポコぶりからの振り幅、デカイっす!
いつもはいがみ合っていても、
いざという時の小五郎のかっこよさ、
2人の絆が垣間見えた回、
見ごたえたっぷりでした!
名探偵コナン 93巻