VPN無料サービスの利点と欠点

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VPNサービスを使えば安全にインターネットへ接続できるようになると思って、VPN無料版を使っている人たちが多くいます。

 

ですが、無料サービスは本当に役に立つのでしょうか?

 

率直に言えば、無料とは名ばかりで、一見しただけでは気づかないような問題が潜んでいる可能性が高いというのが実情です。

 

この記事では、VPNを無料で使う利点と欠点を手短に紹介し、なぜ無料サービスの利用は避けるべきなのかについて説明します。

 

そもそもVPNとは?

 

VPNとは、Virtual Private Network(仮想プライベートネットワーク)の略語です。VPNサービスを使うと、プライバシーを守りつつ、安全にインターネットへ接続できるようになります。

 

では、VPNを介さずにインターネットへ接続すると、どうなるのでしょうか。

 

たとえば、自分の接続元を示すIPアドレスが第三者に知られてしまったり、接続や転送データが暗号化されていない無防備な状態のままになってしまったりします。

 

その結果、知らぬ間に他者の手へ個人情報が渡ってしまうかもしれません。また個人情報漏えいのリスクは、公衆のWi-Fi経由でネットに接続する場合には特に高まります。

 

VPNはこういった問題の予防・解決方法として役に立ちます。

 

VPN無料サービスの利点

 

ネット上でおすすめVPNを検索してみると、無料で利用できるVPNサービスが数多く見つかります。

 

この種の無料VPNの最大の利点は、まさにお金がかからないという点です。無料でセキュリティ対策を施せるのなら、有料サービスを使うより無料版で十分だろう、と思う人も多くいるでしょう。

 

ですが、VPN無料版は本当に安全を守ってくれるのでしょうか? 残念ながら、必ずしもそうとは限りませんし、大きな代償を求められる可能性があります。

 

VPNを無料で使う場合の欠点

 

無料のVPNサービスには、次のような重大な欠点が伴うことがあります。

 

  • サービス利用時に広告が表示され、ネットの閲覧に支障をきたす。
  • セキュリティ対策や暗号化技術が貧弱で、プライバシー保護効果に欠ける。
  • インターネットの接続が遅くなる。
  • 無料VPN運営会社がユーザーデータを売却する可能性がある。
  • 第三者サーバーを使っているため、見知らぬサーバー運営業者の手にデータが渡るかもしれない。

 

つまり、無料だと思ってサービスを利用すると、最悪の場合、プライバシーを守るどころか、逆に個人情報を危険にさらしたり、奪われてしまったりする可能性があるのです。

 

定評のあるVPNサービス会社が提供するVPN無料体験版の場合は、以上のような問題に遭遇する可能性は低いかもしれません。

 

そのような場合でも、送受信できるデータ容量に制限がかけられ、日常的に利用するには不向きだという欠点があります。

 

無料VPNよりもプレミアムVPNサービスを使おう

 

セキュリティやプライバシー保護対策を求めるのであれば、有料のプレミアムVPNサービスを使うべきです。VPN無料版のように個人情報を危険にさらしてしまうことはありませんし、容量制限を気にすることなく利用できます。

 

また、どの料金プランを選ぶかにもよりますが、有料とは言っても最安の場合は月500〜700円程度。ファミレスで軽食をとるよりも安い値段で、ネットを利用する際の安心と安全を得られます。

 

無料サービスの利用が原因でセキュリティやプライバシーを侵害され、取り返しのつかない被害を受けるのではなく、プレミアムVPNサービスを手頃な価格で導入して、安全にインターネットに接続できる環境を構築することをおすすめします。

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