17年前の羽田浩司のダイイングメッセージをひも解いたコナン。
コナンの推理では、
ASACA = RUM
と判断されたが、
その後、
父親の工藤優作と赤井秀一の推理では、
CARASUMA (カラスマ)
が正しいメッセージだと解読され、
組織のボスは
烏丸蓮耶である!
ということが明らかになった。
羽田浩司ダイイングメッセージの疑惑!
しかし!!
ここで疑問なのが、
なぜ羽田浩司のダイイングメッセージが
「CARASUMA」だったからと言って、
=黒の組織のボスが烏丸蓮耶
だと分かるのか?
羽田浩司は組織のボスを調査していたわけでもないし、
殺された後に行方をくらました「浅香」が犯人だと言いたいのなら、
コナンの推理どうり、
ASACA=RUM
でいいはず。
浅香=烏丸蓮耶であることを示しているのなら、
資産家アマンダヒューズのボディーガードをしていたという
浅香が、
組織のボスで大富豪である烏丸っていうのもなんだかつじつまが合わない。
これはまさかの読者をミスリードさせている説が浮上。
烏丸蓮耶は組織のボスではない!?否定説
その根拠は95巻のこのシーン。
優作と赤井の推理を簡単に信じ過ぎている?
「「ASACA」と「RUM」の2つの単語に分けるのではなく・・・
あの8文字で ある一つの名称だろうという結論に達したよ・・・」
工藤優作と赤井秀一という、
コナン界の中でもトップを争う頭脳の持ち主が導き出した答え・・・
という点から、
誰もが「この2人の答えなら間違いがない」という先入観を持ってしまう。
何しろ今までの事件でも、
工藤優作はコナンの一枚上を行く推理力を何度も披露しているし、
工藤優作がコナンの間違った推理を正した、と思ってしまうのは自然な流れ。
しかし、よく考えると
2人がなぜこの結論に達したのか?
という根拠は全く説明がされていない。
にも関わらず、この時点で全く疑いを持たれない2人の信頼感が逆にスゴイ。w
そこを突いた青山先生の心理作戦にも思える。
大胆な見開きページで論点をずらしている!?
次にこの大胆な見開きページが登場する。
大きく2ページも使い、
ジンやウォッカ、ベルモットなど、
黒の組織の中心に烏丸を描き、
優作と赤井の導き出した
「CARASUMA(カラスマ)」
という暗号は、
いかにも
=烏丸蓮耶である。
烏丸蓮耶=組織のボスである!!
といった具合に描かれている。
しかし、
ここではあくまでボスである風に描かれているwだけで、
ボスであると断言はしていない。
冷静に考えれば
話の流れからして、
さっきも言ったように、
羽田浩司のダイイングメッセージが
「CARASUMA」だったからと言って、
=黒の組織のボスが烏丸蓮耶
にはならない。
ではなぜこんな描き方をしたかと言うと、
作者が烏丸蓮耶をボスだと読者に錯覚させるため。
大きな見開きページで読者を驚かせ、
論点をずらしミスリードさせた、と考えられる。
サンデー編集部の罠!?テロップの謎
極めつけはこれ。
サンデーに掲載されたときの右側のテロップに、
ついに辿りついた組織のボスの正体ーーー!!
全ては・・・元の姿に戻るためーーー
と、ここで初めて烏丸が組織のボスだと公言されています。
この文章で完全に
ボス=烏丸蓮耶が確定してしまったわけですが、
これもよく考えると、
誰が書いたんだ?ということが気になります。
純粋に考えれば作者。
作者が考えて載せているのなら完全に烏丸で確定になりますが、
サンデー編集部が勝手に感想を載せていたら
とんでもないミスになりますよね?
というか編集部も騙されている?w
はたまた、
これもわざと読者をミスリードさせるために作者と編集部で練った罠なのか?
真相は分かりませんが、
事実として言えることは、
物語の中では、
一言も、烏丸蓮耶=組織のボスとは言っていない
ということ。
まとめると
というわけで、
烏丸蓮耶=ボスは作者のミスリード。
世界屈指の小説家でコナンをしのぐ推理力を持つ
工藤優作が作中で間違った推理をするのは考えにくいので、
CARASUMA=ダイイングメッセージであることは本当。
と考えると、
烏丸蓮耶はボスではなく、
羽田浩司殺人事件の犯人、
もしくは首謀者、
何らかの形で関与しているということは間違いない。
ちなみに羽田浩司がアポトキシンを投与され殺された人物であること、
そして優作の
「お前はこの日本で最も強大な人物を敵に回そうとしている事になる」
というセリフからして、
烏丸蓮耶はボスでないが、黒の組織と関係があることは確かなようだ。
ボス否定説が出たからと言っても、
日本で最も強大な敵という言葉から、
今後もコナンに深く関わっていることは間違いない。
名探偵コナン 95巻