CFDとはContract For Difference(差金決済取引)と呼ばれる取引です。

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CFD取引は、従来大口の投資家だけが行っていた投資ですが、ヨーロッパでは個人投資家の間でも主要な取引スタイルです。CFD取引は実際にそのもの自体を売買するのではなく、その商品(投資対象)の買値と売値の差をやり取りします。

株式に投資をする場合、通常は証券会社に注文を出して証券取引所を通じて株を購入します。その後、株価が上がったら株式を売却して、買った株価と売った株価の差額を得ることができます。これが普通の株取引です。

CFD取引の場合、現在取引されている価格で「買う」または「売る」の選択をします。その時、証拠金を預けておけば投資対象の全額を出す必要が無いため効率的な投資をすることができます。差額のみのやり取りだから色々な取引ができ、値動きのある対象であれば様々な形で取引ができます。

では、CFDを取引することでどのようなメリットがあるのでしょうか?

(1)CFD取引はレバレッジをかけて取引することができます。

レバレッジとは証拠金として投資元本を差し入れ、元本より大きな金額の取引が可能になる仕組みのことです。

(2)1つの口座で投資できる

CFD取引は、口座1つで全ての銘柄の取引が可能です。

通常の株式やFXでは投資対象によってそれぞれ専用口座を開設する必要がありますが、CFD取引ではその必要がありません。

(3) 銘柄によって24時間取引ができる

株式投資の場合、基本的に証券取引所の立ち合い時間内での取引となってしまいますが、CFD取引は、銘柄によっては24時間いつでも売買可能です。

(4) 配当金を受け取ることができる

CFD取引で買いポジションを保有している場合、タイミングによって配当金相当額を受け取ることが可能です。配当は取引金額に応じて算出されるので、レバレッジをかけていると元手の資金に対して配当額が大きくなり、利回り上昇も十分期待できます。

次にデメリットについては、どのようなものがあるのでしょうか?

(1) リスクが大きい

CFD取引は少ない資金で大きな利益を得られますが、その分リスクも大きくなります。いわゆるハイリスクハイリターンの取引となるわけです。

(2) 専用口座を開設する必要がある

CFD取引を行う場合は、専用の取引口座を開設する必要があります。株式投資などに使っていた証券口座をそのまま使うことはできません。

(3) 追証が必要になることがある

CFD取引では、追証が必要になるケースがあります。

CFD取引は、レバレッジに加えて、取り扱い銘柄が豊富でコストも抑えられるので自由度の高い投資のひとつです。その反面、ハイリスクであることを忘れてしまうと大きな損失を生んでしまいます。

慎重にリスク管理をしながら、CFDのメリットを活かす方法を考えることが大切です。

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